普段使いや作品撮り用に軽くて小さなカメラ、そして何より持っていて気分が高まるデザインのものがほしい。
自分のなかでは、「富士フイルム」がその役割を担っていたのですが、最近どうしても気になるカメラがありまして…。
それが、オリンパス「PEN」の新作「E-P7」
巷では、同時期に発表されたニコンの「z -fc」も人気らしいですが、個人的にはデザイン的にもPENがスタイリッシュで素敵だなと感じまして。
思い切って導入してみました。
秀逸なデザインのOLYMPUS PEN E-P7
先月リリースされたOMデジタルソリューションズの「OLYMPUS PEN E-P7」
いやー、ミニマムなデザインが非常に好感触です。あまりゴテゴテしていないスタイリッシュな印象。
僕の好きな富士フイルムもこんなデザインのカメラがありますが、メーカーが異なるとなんとなく雰囲気も変わります。
素材感はこんな感じ。
決して高価格帯のカメラではないので(安くもありませんが)、高級感がすごいわけもありませんがきちんと所有感が湧くような質感で好印象です。
で、重量が軽い軽い!もう少し重くしてもいいのにってくらい軽い(笑)重さは、本体・バッテリー・SDカードで約337gだそうです。
背面部はこんな感じ。サムグリップがついているので握りやすいのもいい。
液晶はチルト式で、「下側に180度」動かせて自撮りが可能です。(この方式だと下に三脚やスティックをつけて自撮りはキツい。でも、PENって三脚載せるようなカメラでもないか)
ファインダーはついていません。自分は液晶のみでも全然問題ないのですが、あったらあったで使いたい時もあるので、ちょいマイナスポイント。
で、個人的に「見事!」と感嘆したのが、このロゴデザイン。
さりげなくて、カメラのデザインを邪魔していないのが本当に絶妙で素晴らしいなと感じました。
他社のカメラだと、デカデカと目立つようにペンタ部や肩部分にメーカー名やモデル名が記載されていますが、個人的には目立ちすぎだなと思っていまして。
もちろん、企業的にはカメラに自社名を目立つように載せたいというのは当然な気持ちでしょう。でも、目立つように載せてしまうと、トータルデザイン的にバランスが崩れる時もあると思うのです。
オリンパスPENのロゴは、使用しているフォントから文字の太さ、大きさまでデザインの邪魔をせず、でもきちんと主張もしていて、センス抜群だなって。
ツマミ系統は片側にまとまっていて、もう片方にはフラッシュが内蔵されています。
そうそう、シャッターフィーリングがとても好みで、シャッターを押す度気持ちが良くて写欲が高まるんです!(ここは好みですが、ぜひカメラ店でお試しを)
デザインのカッコ良さはもちろん、シャッターが気持ちよく小型軽量。
これは、持ち出したくなるカメラ決定です。
作例
さて、ここで作例をご紹介していきます。
E-P7は、オリンパス定番の「ピクチャーモード」と「アートフィルター」に加えて、「カラープロファイル」「モノクロプロファイル」を使って、多様な絵作りができます。
それらを使ったjpeg撮って出しと、rawで撮影、軽くLightroomで整えたもの両方撮ってみました。(ブログ用にデータは圧縮してあります)
レンズは、パナソニックのLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.を使っています。
まずは、jpegからいきましょう。
公園の遊具。カラープロファイルのCOLOR2:クラシックフィルム リッチカラーは、メーカー的には「渋みと濃厚感のある色調が特徴のプリセット」とのこと。
なかなか雰囲気のある感じで撮れました。アートフィルターは、使い方次第で作品性のあるものが作れそう。
カフェにて。このカラープロファイルは、色が少々コッテリめになる印象です。
モノクロプロファイルの、MONO2:クラシックフィルム モノクロは、メーカー的には「粒状フィルム効果のざらっとした風合いで、モノクロフィルム調の仕上がりになるプリセット」
ここからはrawデータで撮って軽くLightroomで整えた写真です。
今の時期ならではの紫陽花。この花の色は、品種ではなくて土壌の性質で色が変わるということを最近知りました。まだまだ知らないことばかり。
ちょいとグリーンの色がわざとらしいかもですが、これはこれでキライじゃありません。
jpegだと、雲や山々のディティールがあまり鮮明に見えなかったけど、rawだと復活してくれて助かりますね。
結論:PEN、持ち出したくなるカメラ最高でした
「カメラは持ち出さなけば意味がない」
オリンパスの先人もそう言っていたようなのですが、まさにそのコンセプトに則っていて、
持ち出したくなる・撮りたくなる・持っていたくなる(所有欲)
の三拍子揃ったカメラだなというのが僕の結論です。
オリンパスのカメラをきちんと使うのはこれが初めてなんだけど、PENにはもっと早く出会っておけばよかったなと(泣)
普段使い・作品撮りの小型カメラは、今回のE-P7と中古で以前購入した富士のX-T20でしばらくいこうと思います。
写真や動画を撮りたくてたまらなくなるカメラって、最高だなって。
動画制作者だけど、最近は写真に完全にハマってしまった筆者でした。
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。