
今回は「写真が上手い」ということについて、雑感をメモのように書きました。答えのない話題なので、考えがまとまらず読みにくさがあると思いますが、ご容赦ください。
カメラを使って写真を撮影する界隈では、「写真が上手い、または下手」ということが話題に浮かぶことがあると思います。
「あの人は写真が上手いとか、自分はあまり上手くない」とか。
もちろん、上手くなりたいと思っている人は、上手くなるための行動をしていったらいいと思っています。
ただ、「上手い」ってのは、一体どういうことなのだろうか。
上手いという言葉は、自分はとても曖昧で抽象さがあると思っています。
なぜなら、人によって「上手いの定義」が異なるので、上手いか下手かを語るのはあまり意味をなさないのかなと感じているからです。
もちろん、人は第三者から認められたい承認欲求があります。上手くなりたいという気持ち、他者から認められたいという気持ちを持つのは自然なことです。
そういった観点からすると、上手い写真というのは「他者に明確に伝わる写真」と言えるかもしれません。
でも、他者に伝わらない、そしてSNSでもいいね!が使わない写真が上手くないかというと、そんなこともないと思います。
なぜなら、写真は「他者とコミュニケーションするもの」という側面がありますが、同時に「極めて個人的なもの」でもあるからです。
他の人からの反応はイマイチだけど、自分はこれが好きだ!という写真はありませんか?それだって立派な上手い写真だと言えると思うのです、いや、それは上手いというより「いい写真」かもしれません。
「あなたは写真が上手い」と言われたいか、「あなたの写真はいい写真だね」と言われたいか

写真が上手いねと言われたいか、あなたの写真はいいねと言われたいのか。
両者は、似たような意味に見えなくもないですが、明確に異なる気もします。
この話題を考えた時に、バンド時代のことを思い出しました。(私は元バンドマンです)
楽器をやっていると、時々褒められることがありました。
「あなたベースがとても上手いですね!」と言われたり、「あなたのプレイはかっこいいね!」と言われたり。
写真が上手いと言われるか、いいねと言われるか。
楽器が上手いと言われるか、プレイがかっこいいと言われるか。
個人的には、どちらも後者でありたいと感じています。
上手いと言われるのもうれしいけど、「いい!」と言ってくれた方がより自分自身の個性を尊重してくれている気がするからです。
これは、どちらが正解でどちらが間違いということはないでしょう。
あなたは、上手いと言われる人になりたいですか?いい!と言われる人になりたいですか?
そして、どちらでもなくて下手だっていいと自分は考えています。下手だって心を打つものはありますから。
再度話を戻すと、上手い、下手の定義は人によって異なりますから、究極どっちだっていいんです(笑)
あまり堅苦しく考えすぎずに写真を撮ることを楽しんでいきたいですね。

写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。