
2025年の春、僕ら夫婦が人生でやりたいと思っていたことの一つが叶った。
「船で旅をすること」、そして「船で外国へ行くこと」。それがようやく実現した。
乗ったのは、英国はキュナード社のクルーズ船、クイーンエリザベス号。
このブログは、船内で鉛筆とノートで書いていた日記をもとにしている。旅の記録であり、個人的な手記でもある。
今回の旅には、愛用している富士フイルムのX-T4を持っていた。このカメラで撮った写真も紹介していく。
航海9日目 海上航海と下船へ

9日目は、今回の船旅最後の航海日。
朝から疲れがたまっていたが、今まで行っていなかったブリタニアレストランでランチをした。
味は美味しく満足できたが、ビュッフェのように自分たちで量を調節できないため、少し胃もたれしてしまった。胃もたれを解消しようと、その後に船内ウォーキングを頑張るも、頑張りすぎてダウン(汗)旅も終盤、完全に身体に疲れがきている感じだった。
しかし、レストランのチョコミントアイスは美味い!(笑)

珍しく、少し波も荒れ気味で船も揺れていて久しぶりにげっそりしてしまったので、夜まで休んでいた。
夜は、妻はバンドのショーに出かけ、自分は単独で船を散歩、小腹が空いていたのでリド(ビュッフェ)でクラッカーとチーズなどをつまんだ。あまりお腹が空いていない時は、こういうフレンチな食べ方もありだなと感じた。
船内では、たくさんの家族が旅の終わりの記念として、そこらで写真撮影をする姿を見かけて名残惜しくなった。
10日目 横浜大黒埠頭に下船

朝起きると、すでに10日目に出港した横浜港に着いていた。
今回の旅ラストの朝食では、ドイツとフィンランドの夫婦と席が隣になり、少しお話をすることができた。この旦那さんは、フィルムライカやキヤノンのカメラで色々と撮影するのを前から見かけて気になっていたので、まさか最後に話ができるとは思っていなかった。
日本に旅行に来て、このクルーズが終わったら、次はシンガポール経由で4日ほどそこで観光して、その後国に帰るそうだ。
本当に、様々な国の人がここに来ていて、いろいろな生き方をしているのだなと感じた。この夫婦とお話しできたのも、奇跡だと思った。
それにしても、我々二人して英語ができなすぎるので(泣)、語学力強化が今後の課題だ。
朝食後、なぜか退室予定時間が早まったので、なんだか急かされて下船することに。この旅では、もう1組お話をさせていただいた日本人夫婦などもいて、その方々に挨拶もしたかったのだが叶わなかった。というか、本当に挨拶したいなら、待つなり声を事前にかけておくなりすればよかったのだ、なので、今後はそうしていこうと決めた。
船を出る際も、乗務員の方々は忙しそうにしているなと思ったら、どうやら今日のお昼には次のクルーズのお客さんを迎えて、夜には次の旅に出かけるそうで! クルーズ船って、そんな密なスケジュールで運行しているのだなと驚いた。
最後に、ゆっくり名残惜しさを味わう暇もなく(汗)、送迎バスに乗り、山下公園に着き、近くのドトールでお茶を飲み、僕らのクルーズ旅は終わりを迎えるのでした。


写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。2025年、シンガポールをスナップした一作目の写真集「HOME」リリース。