写真を撮るなら富士フイルムのカメラが最高だと思っている筆者です。
さて、今回はひょんなことから非純正レンズ、ケンコートキナーからリリースされている「atx-m 33mm F1.4 X」を購入してみました。
富士フイルムは、基本的には純正レンズを使うことが多かったのですが、最近は良い意味で富士フイルムっぽさを控えめにしていきたいな、なんて思いもありまして今回こちらを選んだ次第です。
ひねくれ者の僕です(笑)
Kenko Tokina atx-m 33mm F1.4 X
レンズ外観はこんな感じ。
富士フイルム純正の35mmシリーズに比べると少し大きめ、でも最新のXF33mm F1.4に比べると小さいのかな?
で、富士フイルムファンならついていてほしい絞りダイヤルは抜かりなくついています。
ただ、回し心地は少しカタめなので、個人的にはもう少しゆるめのフィッティングだとよかったかな。
愛用のX-T20に付けてみました。
小型軽量のT二桁シリーズにつけると少々大きめに感じなくもないですが、僕はキライじゃないです。銘ズームレンズのXF18-55と似たような重さ・サイズかと。
金属の質感がなかなか良くて、好感が持てます。やっぱりレンズは写りも大事だけど、見た目やデザインも同じくらい大切なのよね。
そうそう、某中華レンズ(Viltrox)と中身一緒かも?みたいな話も聞きますが、僕はトキナーのレンズのデザインやブランドイメージが好きなので、こちらをチョイスしました。(実際に、同じなのか異なるのかは知りません)
ちょろっと作例
枚数は少なめですが、作例をご紹介します。
今回は、外部編集ソフトは使っていませんが、ボディ内でパラメータをかなりいじっているので純粋な撮って出しではありません。(フイルムシミュレーションはプロネガstdとプロネhi、ハイライトやシャドー、WBやグレイン処理など色々いじっています)
まずは、カフェに行った際にF値開放でチーズケーキをパシャリ。
いやー、普通にきれいじゃありませんか!シャープすぎないのも好みです。
そうそう、最短撮影距離が0.4mなのであまり寄れませんから、テーブルフォトでアップで食べ物を撮るのはできません。
このチーズケーキ、優しい味付けで美味しかったなあ。
前ボケを生かして、再チーズケーキ。
明るいレンズなので、前と後ろをボカした撮影もできちゃいます。
続いて、風景写真を一枚。
現代的な高速道路を除けば(汗)、いい田舎の風景です。
高速がなければ、どこかヨーロッパっぽい感じもするなー。
これも、F1.4で撮ってしまっているんだけど、決して甘すぎないかなと。ただ、拡大すると木の枝にパープルフリンジが出てしまっているので、イヤな人は絞って使ったほうがいいかもしれません。
正直、僕はあまり気にしませんが。
大きなクセはなくて、わかりやすくきれいに撮れるレンズだなあと。
グリーンの色味の出方がたまらなく好きです。
ゆるふわでもなくバキバキでもない、ちょうどいい感じのレンズ
簡単ではありますが、今回は、ケンコートキナーからリリースされた富士フイルムXマウントの33mm F1.4レンズについてご紹介しました。
大きな個性がある感じもないですが、優秀で使いやすいレンズでした。
カメラの沼にハマっていくと、クセのあるレンズにハマる人も少なくないと思うけど、こういう優等生的なレンズも手堅くて使いやすいよなと改めて感じます。
あと、妻を撮影していて感じたのですが、きれいな雰囲気で撮れるのでポートレート撮影には向いていると思う。
ほぼ同じ焦点距離の純正レンズ、XF35mm F1.4やF2シリーズも間違いなく良いんだけど、それに飽きたら他社レンズを使ってみるのも新鮮かもしれません。
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。