僕が10年前の中古カメラ富士フイルムX-E2を使う理由
10年前のカメラ。
カメラやPC、家電を始め、さまざまな製品が目まぐるしい早さで新たにリリースされる時代。
僕自身もその流れに翻弄され、新しいものを求め続けるという渦に巻き込まれていました。
AF(オートフォーカス)が速いですよー。
めっちゃ高画質ですよー。
8Kで動画が撮れますよー。
って、色々な誘惑をしてきます。
もちろん、新しいものにも素敵な側面はあるのですが、一方で絶えず生み出されるものに疲れを感じていたのも事実。
そんな中出会った10年前のカメラ「富士フィルムX-E2」について今日はご紹介していきます。
ほぼ10年前の中古カメラ「富士フイルムX-E2」
現在、僕が写真撮影をする時に使っているカメラ「富士フイルムX-E2」
現在、同シリーズの最新機種がX-E4なので2世代前、2013年にリリースされたカメラです。
ほぼ10年も前のカメラだと、機能的にはどうなのか、画質は満足いくのかなど、気になる方も多いかと思います。自分もこの機種を使うまでは、「こんなに古い機種だけど大丈夫かなあ…」と不安な気持ちもありました。
が、その心配は杞憂に終わりまして(笑)
実際に使ってみて気に入った部分は、
・必要十分の画質
・現行の機種にはない所有感がそそられる作り込み
・撮影体験が楽しくなる持って出かけたくなるカメラ
という3点です。
X-E2の必要十分の画質
ほぼ10年前のカメラではあるけど、個人的には必要十分な画質だと感じています。
(レンズは今回XF35mmF2を使っています)
もちろん、最近のカメラと比べるとダイナミックレンジが狭いので、白飛びや黒つぶれしやすかったりする。でも、撮影方法を工夫したり、RAWで撮っておいて後から補正するという方法もあるので、そこまで困ることはありません。
そもそも、「良い写真=白飛びや黒つぶれしていない写真」ではありませんからね。
富士フイルムといえば、「フィルムシミュレーション」というカラープロファイルをあてて撮影できるから、撮って出しで撮影しても色が美しい。
青い空や、上の写真のようなお花の写真もお手のもの。設定にもよりますが、アジサイの暗い部分のディティールもそこそこ残っているので、本当に10年前のカメラかと思います(汗)
観光メディアの記事に使えそうな写真もお手のもの。
なんか、もうこれで十分じゃない?ってのが素直な意見です。
ご飯も美味しそうに撮れちゃいまっせ。
シェイクシャック大好きです。
富士フイルムの現行機種にはない所有感をそそられる作り込み
写真では見比べにくいのですが、X-E2など昔の機種は現行の機種よりもカメラの作り込みがしっかりしています。
昔は日本で製造していたことなども関係しているかもですが、例えば同シリーズの機種X-E3やX-E4よりも圧倒的に外観にお金がかかっている感じがします。(別にX-E3,4をディスっているわけではありません…)
画質やスペック云々以前に、所有感が湧いてきて思わず触っていたくなるようなカメラなのです。
なんとも表現しにくいのですが、「カタマリ感がきちんとしていてスカスカ感がない」感じ。
あと、個人的に「FUJINON LENS SYSTEM」のロゴも好みです。
撮影体験が楽しくなる、持って出かけたくなるカメラ
今までお話したように、X-E2は必要十分な画質に撮影が楽しくなるフイルムシミュレーション、思わず持っていたくなる作り込みの良さやルックス、それに小型軽量ということもあって、どこにでも持っていきたくなります。
とさんざん褒めちぎりましたが、イマイチな部分もありますよ。
AFは最新のカメラに比べると遅いし、暗いところでの撮影は強いとは言えません。
先述したようにダイナミックレンジも広くはないし、動画撮影もあまり向いていない。
でも、普段使いのカメラにそんな完璧さって必要でしょうか。
僕はそうは思いません。
自分は、少なくともプライベートな撮影においては、AFの速さは気にしないし、動画撮影は他のカメラでするので大丈夫、画質も全然満足なので、X-E2に満足しています。
毎年色々なカメラが発表されていて、それはそれで魅力的だと思います。でも、それを延々と追い続けるのもキリがないなと感じるのです。
大事なのは、自分がカメラに何を求めていて、どんなものを撮影・表現したいのか。
そういったことを整理してみて、それに合致するカメラを持つのがいいんじゃないかって。
それによって、人によっては最新機種が必要な人もいるでしょうし、今回のように10年前の中古カメラでも満足できることもありますからね。
今回は、僕がプライベートで愛用している富士フイルムのカメラ「X-E2」をご紹介しました。
カメラ選びの参考にしていただけたら幸いです!
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。