【キヤノンEOS R10レビュー】気軽な旅カメラとして最高だった話
先月末にリリースされた新しいキヤノンのカメラ「EOS R10」を購入しました!
というのも、我が家は旅に出るのが好きなのですが、旅行用カメラというものをずっと思案していまして。
大きすぎても重くてイヤになるし、小さすぎるコンデジもあまり撮っている気がしないし、と色々とこだわりがあるのでなかなか決まらなかったんですよね…。
そこで今回キヤノンからちょうどよさそうな機種「EOS R10」がリリースされたので、「コレはいいかも!」と思いチャレンジしてみました。
色々な意味でバランス良しのEOS R10
今回チョイスしたのは、EOS R10に「RF-S18-45 F4.5-6.3 IS STM」 というコンパクトなレンズのついたセット。(APS-Cのカメラです)
結論から言いますと、「総合的にバランスの良い気軽なカメラ」でとても気に入りました。
まず、デザインは最近のRシリーズを踏襲した今のキヤノンらしいルックス。僕は一眼カメラらしさがあって好きです。
質感については、EOS R5やEOS Rなど上級ラインに比べるとチープ感はしますが(価格が違うので当たり前笑)、全然及第点だと思います。
サイズは、R5やR6などフルサイズに比べだいぶコンパクトで軽量。小さいレンズと合わせれば、こんなサイズ感で、旅先にも持ち出しやすいなって。
で、キットレンズの「RF-S18-45 IS STM」、コレも軽くて小さい割にあなどれない写りをするんですよ。(作例は後半で)
旅で便利なのは、高倍率の大きなズームレンズかもしれませんが、その代償として重く長くなってしまうので、僕にとってはレンズが小さいということも重要なのです。
背面はこんな感じ。
背面の操作系は、賛否両論ありますが、ここは好みですね。僕は、慣れればOKなので特に不満はありません。
AFは、色々な方のレビューで言われている通り優秀です。ただ、僕は鳥さんや新幹線など速い被写体は撮らないので、これも人によってといったところでしょうか。
シャッター音は完全に好みの世界なので、カメラ屋さんや電気屋さんでご自身でお試しください、ということで省略します。
EOS R10とRF18-45レンズの作例はこんな感じ
ここからは、肝心の写りについて作例をご紹介していきます。
キットレンズとして付属の「RF-S18-45 IS STM」は、 F4.5-6.3 とスペック的には暗くイマイチそうなレンズです。が、コレが思ったよりも全然きちんと写るんですよー(笑)
ということで、作例を挙げていきます。
形式は、jpeg撮って出しとRAWをLightroomで軽く補正したもの両方ありますが、補正と言ってもハイライトとシャドーを少しいじったくらいなので、あえて区分けせずにご紹介します。
(全て小さなサイズに圧縮済です)
まずは、ピザ(笑)
キヤノンって、食べ物と女性の肌を撮らせたら、他のどのメーカーよりも色味が美しいなってピザを撮って感じました(笑)
緑の風景。キヤノンのグリーンの色味も個人的に好みです。全然問題なし。
デニムの繊細な色味もとてもきれいに再現してくれています。ボケは少ないけど、光を上手く捉えれば雰囲気の良い写真も全然撮れる気がするなー。
雨が降りそうで、緑がしっとりしている感じが好きな作例です。
牛さんの食事中。MOWお腹いっぱい。
暗くてボケにくいレンズではありますが、近づいたり望遠域を使うことで自然なボケは作れます。
個人的には、このくらいのボケでも十分な場面も多いなーって感じる。何でもボカせばいいってもんじゃないからね。
これもキヤノンらしいポップでビビッドなスナップだなーと。
このスナップも、お花の後ろの背景がボケすぎていないので好きです。
明るい単焦点レンズを使ったりすると、ついついボカしすぎてしまうので(汗)、もしかしたら暗いレンズの方がいい写真が撮れるかもしれないなんてね。
建築物も、そこそこシャープに撮影できるのではないでしょうか。
以上、EOS R10とRF-S18-45 F4.5-6.3 IS STMの作例でした。
そりゃ、お金を投資すればもっといいカメラ・レンズはありますが、コレで十分じゃない?って使っていてめちゃめちゃ感じました。
しかも軽いし、ミラーレスとしては小さいし、持ち出す気になりやすいってのはとても大事だと思う。画質も十分だし、コレは普段使いカメラとして買ってよかった!
個人的イマイチなポイント
散々褒め称えましたが、イマイチな点もあります。完璧なカメラ・レンズなんてありませんからね。
僕が気になった点は、
・暗いレンズを使うとISOが上がりがちで、ノイズが増えてしまう
・初心者は単焦点レンズも同時に買った方が楽しいかも?
ということです。
まず、付属のレンズキットは今回のRF18-45と高倍率ズームRF18-150がありますが、どちらも暗いので、シャッタースピードを上げてしまうと、どうしてもISO値も上がってしまいノイズが乗ってしまう写真が多くなりました。
ただし、写真としてパッとみる限りはそこまで気にならないというか、ノイズの乗り方に品がある感じ(笑)がします。拡大して重箱の隅をつつくようなことをしなければ、僕はそこまで気になりませんでした。
その辺がデリケートになってしまう方は、明るいレンズを使うか、潔くフルサイズ(同価格帯ならEOS RPなど)にいった方がいいかもしれません。
それと、R10はメーカー的にはカメラ初心者の方もターゲットに入っていると思うのですが、初心者であればあるほど、単焦点レンズも同時購入した方がいいなと感じました。
自分もそうだったのですが、カメラを始めたての頃ってキットレンズだとあまり楽しくないんです。
なぜなら、ボケにくいから。
初心者の頃のカメラを撮る喜びって、「ボケすげー!!!」ってことだと思うんですよね。
もちろん、全員がそうとは言いませんが、初心者の方はレンズキットを買ったついでに、RF50mm F1.8など安くてよくボケるレンズも同時購入すると、より楽しめるんじゃないかな。
僕にとってのデイリーカメラになりそう
今回は、キヤノンのEOS R10のレビューをお送りしました。
いやー、普段使いにホントちょうどいいので、スナップのメインカメラになりそうです。
スペックも悪くないので、カメラが上手な方であれば、良いRFレンズをつけてちょっとした仕事撮影もできるポテンシャルはあるなと感じます。(基本的には、仕事であればもっと上級ラインの機材を使った方がいいですが)
そして、久しぶりにキヤノンのカメラを使いましたが、ホント色味がいいわーって。色味のキレイさといえば富士フイルムにも定評があるけど、キヤノンも改めていいなと感じました。
それでは、また次の記事で!
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。