2024-10-13

自分の写真には、自分の価値観がモロに出る

自分は、写真にハマるまではこれまで、音楽や楽器(主にバンド系)、ファッション、映像制作に仕事として、趣味として両面で関わってきました。

どのジャンルにも、必ず「アウトプット」があります。

音楽で言えば、自分はバンドでベーシストだったので、自分が弾くベースのサウンド、自分が手がけたアレンジ(編曲)、自分のステージング…これらは、全て自分から発せられるアウトプットです。

ファッションは、どんな洋服を選んでどんな組み合わせをして、どんな髪型をしたかがアウトプットになりますね。同様に、映像制作においても、何をどんな風に撮るか、自分の作風がアウトプットということです。

写真についても、「写真は撮る人を写している」という言葉があるように、その写真に撮影者が写っていなくても、撮った人の価値観が反映されてアウトプットされます。

自分はカメラ機材も大好きで、「カメラを変えたら、自分の写真が変わるのではないか」という淡い期待を抱き、色々なメーカーの機材を使ってきました。

想像しやすいところではありますが、機材を変えても自分の写真ってそうは変わらなかったんです。もちろん、撮影しやすい高スペックなカメラを持つことは、上達の一助にはなるとは感じました。でも、劇的に自分の写真が変わるかといえば、そんなことはないなというのが個人の感想です。

ベースを弾いてても同様のことを感じます。

高額で上質な楽器は、良い音を出しやすいのですが、それで自分のサウンドが激変するかというと、そんなことはなくて。

演奏を聴いてくれたお客さんにも、「君のサウンドは、どの楽器使っても君のサウンドだよね」なんて言われるわけです。

そう考えると、自分の写真を研ぎ澄ましていきたいと感じた場合は、機材よりも前にあるレイヤーである「自分の価値観」に目を向ける必要があるのではと感じます。

なぜなら、何をどう撮るかというのは、機材が決めるものではなく、自分の価値観が決めるからです。(例外として、ライカを持ったら〇〇が撮りたくなった、というような影響のされ方はあるかもしれませんが)

なので、自分の写真を変えていきたいと思ったら、自分がどういったものが好きなのかを内省、棚卸ししてみたり、写真以外に興味のあることにチャレンジしてみたり…

「自分の視点」を増やしていくことも、必要なのではと考えています。

カメラだったり、楽器は、上達の助けになってくれることもあるけど、あくまでも「自分の価値観をアウトプットするためのツール」なんだと自分は思うのです。

とは言っても、カメラ機材も好きなんだけどなー(笑)

ということで、時に真面目に考えつつ、気軽に楽しく写真を楽しんでいきたいですね。

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