
2025年の春、僕ら夫婦が人生でやりたいと思っていたことの一つが叶った。
「船で旅をすること」、そして「船で外国へ行くこと」。それがようやく実現した。
乗ったのは、英国はキュナード社のクルーズ船、クイーンエリザベス号。
このブログは、船内で鉛筆とノートで書いていた日記をもとにしている。旅の記録であり、個人的な手記でもある。
今回の旅には、愛用している富士フイルムのX-T4を持っていた。このカメラで撮った写真も紹介していく。
航海5日目 長崎寄港

朝起きると、すでに船は長崎港付近へ到着していた。
高校の修学旅行で行ったきりの長崎。実は、その時は修学旅行なのに高熱を出してホテルでずっと寝ていたという黒い歴史がありまして(泣)
今回は、その思い出を塗り替えるべく、長崎にやってきた…なんてわけはないが(笑)
長崎寄港は、出港時間が早めだったこともあって、港から近いグラバー邸や大浦天主堂近辺のみをまわった。


修学旅行の時にも発熱寸前にこの辺を訪れた記憶があるが、その時はあまり文化などに興味もなかったので、特に面白いということもなかった。
ただ、この年齢になって、様々なことに興味を持てるようになったおかげで、長崎とキリスト教、そして古くから異文化の入り口として栄えてきた長崎の歴史展示をとても楽しむことができた。
実際、我が地元とは見える景色が全く違うのは、古くから常に外国の文化が入る場所だったからと思うと、歴史や文化を学ぶことは本当に楽しさが尽きない。

それはそうと、今回出航する時に、長崎の小学生の吹奏楽部が演奏してくださったのですが、パフォーマンスがあまりにクリエイティブで、夫婦二人で涙してしまった。

自分は大人になるにつれて、変に社会に従順になってしまって、言われたことのみをただこなすだけの人間になってしまった時期があった。
でも、その小学生の方々は全くそんなことはなく、発想、アイディアに心から感動した。同時に、こんな素敵な子たちがいるなら、まだ日本も捨てたもんじゃない、有望だって思った。
そして、僕ら世代もかっこいい背中をもっと見せていかなねば。
(今回の旅の忘れられない感動体験になった)

そして、自分はおじさんになって、だいぶひねくれてしまったが、(そもそも中3くらいからひねくれていたが汗)、その子たちを見て、もう少しピュアでいようと決心したのでした。
明日は、いよいよ韓国は釜山に入る。
自分は旅好きだが、韓国は実はまだ行ったことがなかった。(妻はK-POP好きで数回行っているが釜山は初らしい)
ある意味、今回の旅のハイライトでもあるので楽しみである。

写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。2025年、シンガポールをスナップした一作目の写真集「HOME」リリース。