2025-05-15

クイーンエリザベス×富士フイルムX-T4|写真と過ごす10日間のクルーズ旅 vol.7 大阪万博

2025年の春、僕ら夫婦が人生でやりたいと思っていたことの一つが叶った。

「船で旅をすること」、そして「船で外国へ行くこと」。それがようやく実現した。

乗ったのは、英国はキュナード社のクルーズ船、クイーンエリザベス号。
このブログは、船内で鉛筆とノートで書いていた日記をもとにしている。旅の記録であり、個人的な手記でもある。

今回の旅には、愛用している富士フイルムのX-T4を持っていた。このカメラで撮った写真も紹介していく。

航海7,8日目 大阪に2日間寄港、大阪万博へ

韓国・釜山を離れて2日。

今年に入ってから、諸用で2度訪れている大阪に到着。大阪港に入る直前、海上から大阪万博会場の大屋根リングが見え、思わずテンションが上がった。

しかし、大阪港では入国審査に時間がかかってしまい(釜山からの帰国便だったため)、陸に出たのはもうお昼前(泣)。以前から行きたかった大阪万博会場へ、急いで向かう。

これは建設中の時↑

通常はネットで大量の個人情報を入力して事前予約が必要なのだが、この日は運よく当日券が販売されており、少し並ぶだけで入場できた。

冬と春先に大阪を訪れた時から、「万博、思ったより盛り上がってないな」と感じていて、東京や近郊でも告知はそこまで熱心にされていない印象だった。

「本当に大丈夫かな…」と少し心配していたが、なかなかの来場者で会場はにぎわっていた。(とはいえ、目標来場者数にはまだ届いていないようだが)

まずはマレーシア館で昼食をとり、予約不要で気になる国のパビリオンをいくつか回った。

リトアニア、カンボジア、フィリピン、マレーシア、シンガポールと見学したところで、早くも時間切れ。(なぜかベトナム館は閉館していた…泣)それに、見るのにも体力を使うので、そういった意味でもタイムアップなのだ(泣)

国によって展示内容はさまざまで、伝統文化を強く打ち出す国もあれば、テクノロジーで未来を描く国も。中には「ざっくりドラえもんのような世界」を提案している国もあって、「これ以上便利になっても、本当に幸せになれるのか?」と考えてしまったり。

1日では到底まわりきれず、まだ見たいパビリオンも多数残っていたし、企業館も、落合陽一さんが手がけるエリアなど全く見られなかった。

これは本気で楽しむなら、ホテルをとって2〜3日かけて回らなきゃあかんなあと強く感じた。

ディナーは船でも食べられたけれど、そろそろ和食ロスが限界だったので、大阪港近くの「すき家」へ。牛丼豚汁セットを注文。ふだんは塩分などを気にしてチェーン店は行きすぎないようにしているが、こういう時の牛丼って本当に美味すぎて泣けてくる(笑)

夜は船内の劇場でビートルズのコピーバンドによる演奏があり、スマートカジュアルにドレスアップして観に行った。

クオリティがとても高く、ポール役の人が本物と同じくサウスポーだったのには驚きしかなかった。

イギリス風の劇場内で、周囲も欧米の方ばかり。まるで本当にイギリスでライブを観ているかのような気分に。

……ただ、旅の疲れが一気に押し寄せて、ライブの後半はビートルズの名曲たちが子守唄に。うとうとしてしまった、ごめん(泣)

大阪寄港2日目 クルーズでの長旅の疲れが押し寄せる

翌日は、疲れがどっと出たせいか、ほとんど船内でゆったり過ごすことに。

お気に入りの写真集を読みながら船内図書館でのんびり過ごし、合間には船内のビュッフェ「リド」で絶品ピザを楽しむ。

クルーズのピザが本当に美味しかったのが意外だった、イタリア船でもないのに。具材やチーズを自分でカスタマイズできるのも最高で、「こういう多様性を受け入れる姿勢もいいなあ」とも感じた。

宗教や健康の理由で食材の制限がある人も多いし、世界には日本の何十倍もの「牛・豚が食べられない人たち」がいるという現実もある。

それに対応するのが当たり前になっている文化って、やっぱり優しいなと思う。

その後は一度船を出て、海遊館付近のお店を見てまわったり、大阪港駅前のカフェでコーヒーを飲んだり。

船に戻ると、下船処理のアナウンスが始まり、旅の終わりが近づいていることを実感して少し寂しくなる。18時の出航時には、大阪のブラスバンドサークルの方々が生演奏をしてくれて、音楽に送られて港を後にした。

あともう1日、もう旅が終わってしまうのかと思うと、切なくなってきた。

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