
重たいカメラは、画質がよかったとしてもなかなか日常的に持ち出す気にはならない自分。
そんなところに、富士フイルムからかなり小型のレンズ交換式ミラーレスの「X-M5」がリリースされたので、予約して購入しました。
ファインダーはないものの、見た目はカッコよく画質も良し、なにしろ小さいので、ちょっとした散歩や外出でさえもカメラを持ち歩きやすくなりました。
質感的には、材質は何を使っているのかは不明だけど、価格なりに塊感(かたまりかん)はあります。意外と安っぽい感じはありません。
それに、シャッターもメカシャッターがあるので、しっかり「撮っている感」も感じることができて、その辺は富士フイルムはさすがだなと感じます。
発売日からもう少しで3ヶ月が経過しますが、ちょっとした散歩から旅にまで持ち出した作例をご紹介したいと思います。(作例は、撮ってだしのものから、ボディ内で調整したもの、外部編集ソフトで編集したものまで様々です)
FUJIFILM X-M5の作例



X-M5は、X-T4などに使われていた第4世代センサーと、X-T5などに採用されている第5世代プロセッサーの組み合わせです。
第4世代センサー&第4世代プロセッサーの合わせよりも、立体感のある雰囲気の描写になっているというのが、個人的な感想です。(あまり変わらないという方もいるので、感じ方は人それぞれですね)




フィルムシミュレーションをはじめ、近年リリースの機種はボディ内でさまざまな設定を弄れるようになっています。
外部編集ソフトには敵わないものの、ボディ内で色々設定を追い込んで、フィルムっぽいノスタルジックな方向に持っていくこともできますし、パキッとビビッドな感じもすることも可能です。
自分は、LightroomやCapture Oneを使うこともありますが、正直面倒なことも多いので、色々と設定が追い込める富士フイルムのカメラにはとても助けられています。

X-M5の微妙だったところ

大前提として、コンセプトに沿った使い方をすればとてもいいカメラだと思います。
個人的には、デメリットを挙げるとすれば、「小型すぎて少々操作性に慣れが必要だった」ということでしょうか。
例えば、小型ボディゆえに、手や指の一部が液晶画面に触れてしまって誤作動してしまうことは多々ありました。(あまりに多発したので、タッチパネルをオフにして対応しました)
あとは、(よく言われている意見ですが)ファインダーがないので、日差しのキツイところでは画面が見にくいところかなと。でも、そもそもこれを購入する人は、ファインダーがないのを許容できる人だとも思うので、デメリットになるかは微妙ですが。
とは言え、これだけ小型でも描写はいいし、動画のスペックも「ここまで必要か?」というくらいゴリゴリしたものが載っています。
何より、いつでもどこでも持っていける気軽さと、富士フイルムが得意としている撮影体験の楽しさがあるので、ハマる人にはとてもハマるのではないかと感じています。
RICOHのGRほど小さくはないものの、小型の単焦点レンズをつけてバシバシと気軽に街や風景を切り取っていくような使い方もいいと思います。
あとは、購入しやすいように生産を頑張っていただきたいですね(汗)

写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。