ビジネスウェアのカジュアル化、そして感染症によるリモートワークの促進などにより、スーツにネクタイをしめるというスタイルがメインストリームではなくなりました。
特に東京などでは、スーツにネクタイというよりも、ストレッチ素材のジャケットにTシャツといったスタイルの方も多くなったような気がします。
そんなスタイルもいいのですが、自分はクラシカルなスーツも大好きで、スーツを着ない仕事をしていてもスーツを着たい衝動に駆られることがあります。
今回は、3,4年ぶりくらいにオーダースーツを新調したので、お店とスーツのご紹介をしていきます。
非常にセンスがいいショップなので、オーダースーツやジャケットにご興味のある方はぜひご一読ください!
静岡県屈指のセンスを誇るオーダースーツ店「ブルーノ」
今回オーダーを利用したのは、静岡県で2015年に開業したオーダーショップ「ブルーノ(Bruno)」
かれこれ開店当初から利用させていただいていまして、静岡県内で一番センスがいいんじゃないかって思うショップです。
今回は、ひょんなことから「チャコールグレーのダブル」を着たくてオーダーをお願いしました。
既製品でも探していたんですけど、既成でダブルってかなり量が少なくて気にいるものを探すのが困難なんです。
ブルーノさんは、「パターンオーダー」のお店で、身体のサイズに近いサンプルスーツを着て、そこから採寸しながらサイズを合わせていくシステム。
納期は、オーダーから約1ヶ月前後のようです。
予算的には、選ぶ生地や仕様によりますが、スーツであれば5万円くらいからオーダー可能です。(ボリュームゾーンはおそらく7万円から10万円くらいのレンジな気がします)
まずは、スタッフさんとカウンセリングをして「どういったスーツやジャケットを作りたいのか」を打ち合わせます。
初めての方は、どんなお仕事をしていて…今回の予算はコレくらいで…という情報をスタッフの方にできる限り伝えると、「それでしたら、こんな生地でこんな仕様でいかがでしょう?」という提案が受けやすいでしょう。
オーダースーツは、できる限り自分の情報をさらけ出すのが失敗しないコツの一つです。(その方が提案側も的確な提案ができますから)
今回僕は、「チャコールグレーのダブル」とあらかじめ決めていたので、おすすめの生地をご提案していただきました。
そこで決めたのが、↑の画像の左の生地、イギリスの「ハリソンズ」のチャコールグレー。
生地が決まったら、次はボタンや裏地をどういったものにするか決めます。
ここも悩みどころなので、アドバイスをいただきながら選んでいくといいかも。
この後は、採寸。
実際にサンプルのスーツを着て、フィットするように採寸をしていただきます。
サイズについては、ほんのり正解的なものはありますが、タイトめや少しゆったりめなど好みの部分もありますから、スタッフの方とお話しながら決めていくといいでしょう。(できあがった後になんだかキツいんですけど、みたいなことがないようにコミュニケーションが大事)
で、スーツの時代性や丁度いいバランスなどがあるんですが、Brunoの方々はここのバランス感覚がめちゃめちゃ絶妙でセンス抜群です。
自分で「こうしたい」という明確なビジョンがなければ、スタッフの皆さまにお任せした方がいいかもしれません。
採寸が終わったら、後はお支払いをしておよそ1ヶ月首を長ーくして(笑)待つのみです。
今回できあがったチャコールグレーのダブルスーツ
今回僕がオーダーしたダブルのスーツは、こんな感じに仕上がりました。
うーん、クラシカル!(笑)
チャコールという厳粛なカラーな上にダブルなので、非常に品のある雰囲気に。
生地のアップなこんな感じです。
イギリス生地らしく、少し厚手で毛羽立ちがありざらっとした質感。
このちょっぴり男らしい生地のおかげで、ダブルのスーツも少しくだけた雰囲気に見えるのではないかと予想しています。
イギリスぽい仕様が好きなので、チェンジポケットもつけてみました。
スラックスは、ベルトレス(ベルトをせずに履ける仕様)で、タック(プリーツ)は2プリーツ入れました。
最近は、ファッション好きの方はプリーツ入りを選ぶ方が多い気がする。
オーダースーツを作る楽しみ
今回は、静岡県で僕がおすすめするオーダースーツショップでオーダーしてみたという内容でお送りしました。
正直なところ、既製品でも十分上質なスーツはありますが、オーダースーツを作る楽しみは、
・既製品にはなさそうな仕様で作れること
・「自分だけのオリジナル」をオーダーできること(あまり独自性を出しすぎると失敗しますが汗)
・一つ一つの仕様を選ぶ楽しみ
・既製品が体型の面でなかなか合わない方にとっては救世主
こんなところでしょうか。
それに、センスのいいショップを見つければ、そのショップのセンスを学ぶこともできます。スーツがおしゃれなだけでは、素敵には見えませんし、着こなしやネクタイ、シャツの合わせなども大事であることを考えると、そのお店でそれを学べることは大きいと思います。
ブルーノさんは、静岡県に店舗を構えているにも関わらず、東京都内や名古屋、関西エリアからわざわざ足を運ぶ方もいるようです。この事実もセンスの良さを物語っているでしょう。
なんだかほめ称えまくりですが(笑)、特にお金はいただいていませんので、純粋なおすすめとしてご紹介させていただきました。
オーダースーツショップ「Bruno」
(営業日や時間などは、ホームページをチェック!)
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。