自分ってどんな仕事が向いているんだろうか。
現在、自分はアラフォー世代ですが、30代半ばくらいまでは「いったい、自分って何が向いているんだろうなー…」なんて思いながら転職を繰り返していました。
僕は人生で、一つの会社で正社員として3年働けた経験が一度もないことが自慢です(笑)フリーター期間が一番長く、もしかしたら働くことすら向いていないのかもしれません。
元々、音楽やファッションが好きだったので、その道で歩んで行けたらと思っていた時代もあります。
でも、自分はプロミュージシャンになれるわけもなく、ファッションも仕事としては長続きしませんでした。
好きなことですら仕事として続けることもできない…自分はこの先どうやって生きていくのがいいんだろうか。
悶々としていた時期もありました。
ふとしたことから始めてみた動画制作
ちょうど悶々としていた頃、友人の個人事業主がとあるイベント(交流会的なもの)を開催することになったので顔を出すことになりました。
以前から仕事で一眼レフを使っていたことがあったので、たまたまイベント会場にカメラを持って行きました。
そのイベントがとても素敵な雰囲気だったので、ホストである個人事業主の友人にある提案したのです。
「今日のイベントの様子を動画で撮影しようか?」と。
その場での思いつきです。この時は、動画撮影を仕事にしていたわけでもありません。
でも、素敵なイベントの宣伝映像が作れたら、個人事業主である友人の仕事を助けることになり、喜んでくれるのではないかと考えたのです。
友人に快諾してもらい、イベント中忙しく動画を撮影してまわりました。もう一度言いますが、その時はイベント撮影の仕事など一度もしたことがありません(笑)
それでも、その時は「やったことないけどどうしよう…」なんて悩む暇もなく、ワクワクしながら撮影していったのを覚えています。
いつもの自分だったら、「やったことないし、コワイからやめとこっかな…」なんて尻込みしていたと思います。
イベントから数日後、スマホの編集ソフトで荒削りの編集をして友人に制作した映像を見てもらいました。
友人からの感想は…
「えー、めっちゃいいんだけど!!!こんな素敵な映像作ってくれてホントにありがとう!!!」
と、予想を上回るレベルで喜んでいただけたのです。
ここで、僕は自分に都合のいい勘違いをし始めました。
あれ、もしかして自分って動画制作意外と向いている?って(笑)
元々、ネガティブでネクラな性格で行動力もなかった自分ですが、この時ばかりはなぜか
「俺、動画制作を仕事にしてみよっと!」
と新幹線並みのスピードで決心したのです。
今その動画を見直すと、手振れがひどかったり、シャッタースピード1/1000で撮影していたりしてパラパラ漫画みたいになっていて、映像制作者としてあり得ないミスをしているんですけどね(汗)
チャレンジしてみないと、向いていることってわからない
現在、非常に小規模ながらも、個人事業主や企業から動画制作の仕事をいただけるようになっています。
この経験から感じたことは、
・失敗を恐れずに挑戦をしてみることの大切さ
・自分の向いていることって、予想もしなかったことである可能性もある
ということです。
友人の個人事業主のイベントで、もしカメラを持っていかなかったら今の自分はなかったと思います。なぜなら、カメラを持っていかなければ、そこで「自分って動画制作向いているんじゃ?」という都合の良い勘違いを経験できなかったからです。
友人のイベント映像をこちらから無償で名乗り出たので、失敗しても「ごめん、いい映像撮れなかったわ(汗)」と言える逃げ道もありました。それでも、その時挑戦できた自分を褒めてあげたいと思っています。
それに、「動画制作」という5年前の自分だったら全く想像もし得なかったことを今メインでやっています。
「自分に向いていること」というと、まずは趣味や自分の好きなことから探しがちですが、まだ未体験ゾーンだけど自分にぴったりなことってのもあるんだなって感じました。
それを知るには、「とりあえずやってみる」という精神が大事なんだと思います。(もちろん元々好きだったことをするのもいい)
ものすごーくシンプルな話で例えると、そのレストランや定食屋さんが自分の口に合うかどうかは、入って食べてみないとわからないってこと。
食べずに、外から口コミサイトやブログで調べていても、いつまで経っても本質には辿り着かないってことだなと。
今は動画制作に夢中ですが、今後の未来は何をやっているかわかりません。
なんにせよ、歳をとってもチャレンジ精神だけは忘れずに生きていきたいと思うのでした。
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。