副業が解禁されてから数年立経ちますが、2021年現在日本のフリーランスの比率はおよそ1割前後だそうです。(1割もいないくらいかもしれない)
我が家は、自分は動画制作、妻はウェブ関係のフリーランスとして、弱小ながらなんとかやっています。
最初に言っておきますと、「フリーランスって最高だぜ!」なんていうつもりは1ミリもありません。
「会社なんてやめて自分の力で稼ごうぜい!」なんていう方々もいますが、リスクもいっぱいありますから僕はそんなこと軽いノリでは言えません。
ただ、会社だけに依存しているのも、やっぱり安心できないしリスクもあるなあとは思っています。
筆者は大学卒業以来、同じ会社で3年続いたことがないヘタレですが(無職、フリーター、非正規雇用期間の方が長いかも)、今日は
・会社以外でも自分を発揮できる場所があるといいかも
・会社に頼らず自分の力でお金や信用を生み出せると自信になる
ということについて、自分の考えを書いてみたいと思います。
最初に伝えておきますが、あくまでも僕個人が出した正解でしかありません。押し付けるつもりはありませんし、正解は人の数だけありますから、参考程度にお読みいただけたら幸いです。
会社にいることがしんどかった点
まず、どんなことでもメリットデメリットはありますので、会社が悪とかフリーが正義とか(逆も然り)、そんなことを言うつもりはありません。
さて、
会社にいて辛かったことはたくさんありますが(汗)、まず人生の時間のほとんどを割かれてしまうという点です。
僕は会社員をやっていた時は、正社員にしても派遣にしても週5,6日、通勤まで含めると毎12時間くらい拘束されてしまっていました。
休日は疲れた体を休めるだけ(たまには遠出もしましたが)、「社畜」なんて言葉がありますが正にそんな感じでした。
場合によっては、休日にお客さんに電話をかけたりなんてこともありまして、休日どころじゃなかった。(これは僕が仕事ができない人だったからかもしれない)
この点が、思い返してみても辛かったなあと思います。
これが退職するまで何十年も続くと思うと、ゾッとして時間よ早く過ぎろと思っていました。貴重な人生なのに。
しかも、自分の場合は、好きでもない仕事を「生活のためだから仕方ない」とイヤイヤやっていたため、無理した挙句体調を崩して会社をドロップアウトしたこともあります…。
もちろん、会社員としてやりたいことをやってプライベートも充実している方もたくさんいますから、僕の意見を鵜呑みにする必要はありません。
ただ、過去の僕は、本当にやりたいことを我慢しながら働いていました。
もちろん、資本主義である以上お金は稼がないといかんのですが、とはいえ自己実現するための時間、好きなことをする時間を削ってまでするのもどうなの?と思うのです。
とは言ってもフリーランスも全然楽じゃない
会社のデメリットはたくさんありますが、とは言えフリーランスは楽勝かというと全くそんなことはありません。
もちろん、会社員として働くよりかは全然自由はききますが、一人で全てを回す必要があります。
自分のブランディング、発信、営業、交渉、事務作業、その他もろもろ…。
人によりますが、365日仕事のことが頭から抜けなくなります。(それを良しとするかはその人の感じ方次第ですが)
しかも頑張り方をミスると、全く仕事もきません、いつまでも。(ゆえに、フリーになってからもかなりの期間バイト生活をしていました)
特にクリエイター関係だったりすると、企業から下に見られたりすることもしばしば。(日本のいかんトコロです)
「お金がない!」と焦って、本当はやりたくない仕事や低単価かつしんどい仕事ばかり受けていると、それはそれで心が疲弊していきます。(せっかくフリーになったのにイヤな仕事ばかりやるという悪循環)
どうでしょうか(笑)フリーはフリーで会社員とは別のしんどさがあるのです。(僕が会社員もフリーも向いていないのかもしれませんが汗)
会社をやめて、半フリーランス半アルバイトになって顔色が良くなった先輩の話
同じ大学の先輩(現在40代半ば独身)に、会社員をやっていた方がいます。(本人は会社員ではなく社畜をやっていたと話していますが汗)
楽器演奏、楽曲制作、鉄道など多彩な趣味をお持ちでかつ、DJなんかもやる尊敬する先輩です。
先輩は正社員として某企業で働いていたのですが、拘束時間が長い上に仕事も辛く、当時はかなり精神不安定になっていたというお話を聞きまして。
一時は、電話がかかってくるだけでイライラして声を上げてしまうような精神状態だったそうです…。
で、趣味の楽器レッスンも仕事の拘束時間が長い故に、途中から通えなくなってしまったと聞いたこともあります。
一週間のほとんどをしんどい仕事に当てられた上に、趣味の時間も割かれてしまったとなると、かなりしんどかったことが想像できますね…。
その方がある時思い切って会社をやめて、スーパーやコンビニのパート・アルバイトに転身しまして。
前の会社よりも拘束時間が短くなったので、空いた時間で楽曲制作やDJの活動をできるようになったそうです。
で、パートになって給料は少なくなってしまったようなのですが、前職はストレス発散にお金を使い込んでしまっていたようなので、貰えるお金は少なくなったのにストレスから解放され、現在は自由に使えるお金が増えたそうです。
僕自身、その先輩の会社員時代も今現在も見てきているのですが、今の方が圧倒的に顔色が良く人生を楽しんでいる感たっぷりで、僕もうれしくなります。
今でもその先輩とも付き合いがあり、たまに先輩の番組に出演させていただいたりしています。
「雇われとフリーのハイブリット」がもしかしたら人生が充実する人もいるかも
自分自身の現在や、会社員からパートやアルバイトになった方、そして周りの会社員やフリーランスの方々。
色々な方を見てきて、最近は「雇われていて、かつフリーランス」をバランスよくやるスタイルってのも、いいんじゃないかなって感じています。
会社員だと場合によっては拘束されすぎて自己実現ができないこともあるし、だからと言ってフリーも向き不向きがあると思います。それに、フリーはお金がなくなってきて、焦ってやりたくない仕事に手を出したりして、結局心身疲弊してしまうという可能性もあります。
だから、例えば、週3,4回はどこかに勤務して、残りの3,4日は自分の活動に充てる。
もしくは、会社員で休みの週2日は、自己実現のための準備や何がしかの活動に時間を使ってみる。
あわよくば、その活動で誰かに喜んでもらってちょっとした事業にするのもいい。
もしくは、夫婦であれば片方がフリーで頑張って、片方が抑え役で会社員ってのもいいかもしれません。
僕が思うのは、会社に属して頑張って何か結果を出すのもすごいことだと思うけど、
「会社の看板抜きで、自分ならではのスキルで誰かに喜んでもらえて(結果お金や信用につながる)」ということが、現在の自分が生きる上での自信になっています。
全然成功者でもなんでもないし、年間の売り上げをいうのも恥ずかしいくらいの自分の事業ですが、それでもそう思っています。
それと、誤解してほしくないのが、お金を稼げなくても尊い、素晴らしい活動はたくさんあります。
お金は大事だけど、同時に物差しの一つでしかないです。
例えば、ボランティアは稼げませんが、素晴らしくないかといえば全くそんなことはありません。
お金になる活動=素晴らしい活動で、お金にならない活動=ダメな活動、なんて世界には絶対になってほしくありません。(誰かに喜んでもらうって軸は大事ですが)
儲ける儲けないは一旦置いといて、自分のやりたいことを時間をとってやるということが、人生を楽しむには大事なんじゃないかって感じています。
だからこそ、色々な偉人立ちが「一番大事なのは時間」って言うのかなと。
お読みいただきありがとうございます。
動画や写真、カメラ、ファッションなど雑記ブログとして運営していますが、たまーにこんな記事も書いていこうと思っています。
それでは、今日も健やかにお過ごしください。
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。