Colorless Okinawa by SIGMA 45mm F2.8 DG DN
外国人観光客の訪日も戻りつつある2023年4月、日本国内で最も異文化を感じることができる沖縄を訪れました。

沖縄というと、青い空にエメラルドグリーンの海に、オレンジ色の屋根など「カラフル」なものを想像する方が多いかと思います。むしろ、色抜きには語れないくらい沖縄の空も海も建築も美しいものです。
今回は、そんな美しい色味を封印し、「モノクロで私の視点から見た沖縄の風景」を切り取るという試みを行いました。
なぜなら、沖縄の美しい色味は大好きなのですが、色を抜くことで、色の存在に左右されない新たな沖縄の見方ができると考えたからです。
沖縄の美しい空や海の色を封印するのは、とてももったいないと言われそうなことは重々承知しています。しかし、沖縄の魅力というのは色だけではないはずです。
モノクロだからこそ見えてくるものもある。
そう信じて、自分なりの視点で写真を撮ってきました。

使った機材、まずレンズは旅先に携帯しやすく所有感抜群のSIGMA 45mm F2.8 DG DN。

ボディにパナソニックの LUMIX S5を使用し沖縄の様子を撮影してきました。フォトスタイルは、「L.モノクロームやL.モノクロームD」を使用しました。
碧い沖縄の風景を白と黒で読み解く

旅にワクワク胸がおどるはずなのに、実は飛行機恐怖症で早くつかないかなと祈るばかり…。読書で気を紛らわせる。

抜けの良い青空に白い雲、碧い海に本州では見かけない植生。
琉球に来た。ここはある意味日本とは別の国なのだなとも感じる。(実際に歴史を遡ると、異なる国だった)





那覇空港近辺は、当然だが飛行機の離着陸がとても頻繁、そしてすぐ頭の上を飛んでいくほど飛行機との距離が近い。そして、F-15?などの戦闘機も多い。
実際、米軍基地の近辺に身を置くと、さまざまな意味でアメリカと隣り合わせで歩んできたのだなということを肌で感じる。






沖縄に来ると日本とは異なる「異国感」を感じる。自分は、本州にはない植物(自然)を見て異国感を感じることが多い。







沖縄でゆっくりと海を見て自然に癒される旅もいいが、自分は兼ねてから目をつけていたカフェなどを回るのも楽しみの一つにしている。
今回訪れたカフェは、本州ではなかなかないような広い立地に、カフェやフード、アパレルや自転車、シェアスペースなどを一挙に集合させた店舗。
「〇〇専門店」とわざわざ「専門」とつける店舗が多い今の世の中、色々なモノを結集させつつも店舗としてバラけずに統一されて見える。これはまさに、企業の軸がきちんとあって、それが店舗運営にきちんと反映されているからだと感じる。








旅の終わり。飛行機から出た直後の妻の後ろ姿、実はこの写真が一番好きだ。
未体験の景色をたくさん二人で回って、様々なことに刺激を受け、また明日から頑張ろうと思う反面、激しい沖縄ロスが込み上げる。
旅には休息やバカンスという側面ももちろんあるが、まだ見ぬ景色や価値観に触れて視野を広くできること、そして外を見たことで自分の住むエリアも新たに見直すことができる。
だから旅はやめられない。


写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。