モノを買う時、サービスを受ける時、どこかにいく時…。
今の時代、なにかとまずは人のレビューを検索する人が少なくないのではないでしょうか。
気軽に多くの情報にリーチできる時代ですし、できれば失敗はしたくないという人が多いでしょうから、そうなるのは自然なことだと思います。
御多分にもれず僕も、カメラやレンズを購入する前、洋服を選ぶ時、どこかに行く時など、ネットやSNSで調べることはあります。
ありがたい情報もありますからね。
ただ、一方では結局のところ「身銭を切って自分で経験するまでは本当のことはわからないからレビューは当てにしない」と思ってもいます。
人のレビューはその人の「主観」でしかない
最初に言ってくと、人のレビューはありがたい情報もたくさんあります。(ホントにありがたい!)
とは言え、レビューはどこまでいってもその人の主観でしかないとも思っています。
当たり前ですが(笑)
例えば、「おすすめのカメラAのレビュー」という記事があっても、まず誰がそれを執筆するかで、Aをどう取り上げるかが異なります。
カメラメーカーの方が書くのか、写真家の方が書くのか、はたまたユーチューバー、趣味の方が書くのか。
さらに掘り下げると、スペックや機能を大事にしている人が書くのか、デザインや携帯性などを重視している人が書くのかでも、その印象は変わるでしょう。
レンズについても、ハッキリした描写が好きか、甘い雰囲気が好きかで評価は分かれます。
しかも、それぞれが持っているフィーリング(感性)は皆異なるわけです。
もちろん、自分と全く同じ感覚を持っている方などいませんから、それらの情報を鵜呑みにしてしまうと、
「アレ、あの人が良いって言ってたけど、買ってみたらなんだかしっくりこないぞ…」
なんてことにもなりますね。
しかも、それを自分で選んだのに、「アイツが言っていた情報は大したことない」なんて言い出したら、それはお門違いなんじゃいかなって。
何でも検索できる時代こそ、自分で体験してみる
色々な情報が、スマホでチャチャっとゲットできてしまう時代です。
でも、人がどう感じたか以上に、自分がそれに触れてみてどう感じたのかの方が個人的には重要だと思います。
もちろん、検索するよりも時間もお金もかかりますが、「自分で体験を通して見たこと感じたこと」ってのは、生きていく上で自分の宝物になるんじゃないかって。
例えば、海外旅行に行くのと、行かずにレビューだけ見るのでは、経験できる世界が圧倒的に違うわけです。
それに、
プロのレビューでは「コレは微妙な製品だ!」なんて言われていても、自分は「コレ、めっちゃいいじゃん!」って思ったらそれはそれで自分の気持ちを大事にしたらいいと思います。
プロはプロで、自分は自分。
両者はあらゆる環境が異なりますから、意見が異なっても全くおかしなことはありません。
それに、人と意見が違ったっていいじゃありませんか。
例えば、僕が使っているカメラは人によっては「微妙な機種だ!」なんて言われることもあります。
でも、僕が気に入っているんだからいいじゃんって。そこは、人に意見を合わせる必要はないのかなって。
僕の気に入っているレストランが、某検索サイトで評価が低いことなんてザラにありますから(笑)
でも、自分が気に入っていたらそれでいいじゃないって。
レビューは付き合い方次第
レビュー否定派みたいな感じになってしまいましたが、そんなことはありません(汗)
付き合い方次第では、人が書いてくださったレビューは有益なものになるとも感じています。
例えば、全て鵜呑みにするよりも、自分と持っている感覚が近い人のレビューは参考にしてみるとか。
もしくは、色々なレビューを読んでみて、総合的に「コッチかな」と自分で判断する。
簡単に色々な情報にリーチできる今の時代だからこそ、情報を鵜呑みにせず精査して最終的には自分で体験する。
こんなエラそうに書いている自分も、うかつにレビューばかり見ていると自分を見失ってしまうこともありますが(汗)
レビューとは、いい距離で付き合っていきたいなと思うこの頃です。
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。