7年前の古いカメラRX100markⅢを通して感じた、カメラ機材との向き合い方

「とにかく外に持ち出して写真撮影機会を増やしたい」

こんな思いで、たどり着いたコンパクトデジタルカメラ、通称コンデジ。

自分は仕事で「動画」制作をしていまして、その際はもう少し大きめのパナソニックのカメラを使っているのですが、それをデイリーに持ち出すにはちとヘヴィー。

軽いカメラで、動画ではなく「写真」をたくさん撮りたい。

そんなこんなでたどり着いたカメラがあります。

SONYの「RX100 markⅢ

2014年にリリースされたコンデジで、現在はmarkⅦという最新モデルも出ています。

でもでも、最新モデルにはいかずに7年前のモデルを投入してみました。

小型でスタイリッシュでかわいいなあと。

うーん、デイリーな写真撮影においては、僕は7年前のちっちゃなカメラで十分だなーって感じています。

その最新機能やスペックは自分にホントに必要か?

7年前のカメラだけど、2021年現在廃盤になっていないロングセラー

僕は、写真スタジオ勤務していたり、師匠に弟子入りしてカメラを学んだわけではなく、他業種から入ってきて独学で動画制作をしている身です。(動画は仕事、写真は趣味でやっています)

ペーペーといえばペーペーかもしれません。

で、他業種から入ってきて、カメラや写真(動画)の世界について感じたことがあります。

それは、

「ハイスペックや色々な機能が、写真を撮るためにそんなに必要なのかな…」

ということでした。

もちろん、仕事での撮影となれば、毎度変わる環境や時間の制限、その他もろもろの条件があります。できる限りストレスなく撮影できる機材が必要です。そんな過酷な環境に耐えられるような機材投資をするのが賢いと思います。

ただ、

受託撮影を除けば、個人的には最新のハイスペック機材は必要ないかなあと。

それに、2021年現在、どこの主要カメラメーカーのカメラもそれなりに高品質だし、数年前の型落ちモデルでも、特に写真撮影に十分な機能は備わっています。(もちろん、何をどう撮りたいかで、場合によっては最新モデルの方がいいかもしれませんが)

正直SONYって自分の好みではないんだけど、RX100シリーズは惹かれた

RX100markⅢは、大きなカメラに比べるとセンサーは小さいし、タッチパネルは使えないし、オートフォーカスも自由自在には動かないし、動画は4Kが撮れないし、LogやHDRでの動画撮影もできない。

マイナス面に目を向ければ色々あるけど、ちょっと見方を変えてみると、

別にマイナス面ばかりでも、キレイに写真が撮れるんだからいいじゃない?仕事じゃないし。

とも僕は思いました。

僕は、仕事以外の撮影でオートフォーカスの速さや正確性はほぼ気にしないし、ゆっくりオートフォーカスで十分です。(7年前のAF性能で満足できます)

タッチパネルはあったほうがいいけど、なくてもなんとかなります。

動画についても、4KやLogじゃないと素敵な動画は撮れないのかと言われると、全くそんなことはないはずです。

誤解のないようにお伝えすると、スペックや機能否定派ではありません。

動きが速いものを撮影したいなら、もちろん連写できたほうがいいし、動画でがっつり色編集したいなら10bitで4:2:2仕様があったほうがいいでしょう。

自分に必要なものは、むしろないと困りますから…(汗)

ついでにいうと、カメラに利便性を求めるなら、僕のように7年前のカメラは買わないほうがいいと思います(笑)多分、イライラすると思うので。

わかりやすく高画質で、ストレスなく撮りたいなら最新の機材、かつお手軽なものよりきちんと投資したモデルの方がいいでしょう。

自分が思う、カメラに求めること

カメラに求めることというのは人それぞれ正解があると思いますが、僕が大事にしている点は以下のことです。

思わず持っていたくなる所有欲

カメラを撮影していない時でも横に置いておきたくなるようなカメラか。極端なことを言うと、寝る時も一緒に横に置いておきたくなるようなカメラ(笑)要はデザインが自分好みかどうかです。

ある意味、ファッションパーツ的な感覚も、僕はカメラに求めているかもしれません。

大きすぎないカメラ

カメラはあくまでツールなので、持ち出して写真や動画を撮らないともったいないのかなと。(もちろん、インテリア的な飾る楽しみ方もアリですが)そう考えると、デイリーに持ち出す条件として「大きすぎないもの」が加わります。大きいカメラは描写が美しいのはわかっているんですが、なかなか僕は持ち出せない(泣)

大きさ的には、RICOHのGRなんかがベストです。

レンズ交換がいらないカメラ

これは現在コンデジにハマっているからかもしれませんが、「レンズ交換なしのズームレンズ」が一番使い勝手がいいのかなと感じています。レンズを交換する楽しさも心得てはいるのですが、正直仕事以外で外でレンズ交換するのが億劫です。

必要十分の画質(今のカメラはどれもきれい)

画質については、主要カメラメーカーは大抵どれを使ってもキレイなので、あとは好みの問題だと思います。ただ、例えばコンデジがどれくらいの画質なのかを相対的に判断するために、フルサイズやAPS-Cなどを経験しておくのもいいかなと。

自分の審美眼がつけれると、第三者の意見に惑わされにくくなります。

今の時代は情報が多すぎて惑わされやすいので、自分だけの判断基準や審美眼をつけておくというのは非常に大切かなと。

自分にとって何が必要で、何がいらないかを棚卸ししてみる

こんな小さいカメラ(RX100M3)でこれだけ撮れたら、僕は気分上々

カメラ初心者の時は、右も左もわからないからどんな機材が自分にフィットするのかというジャッジは難しいと思います。

ある程度経験を重ねていくと、自分の趣向が見えてきます。

その時に自分が何を大事にしていて、何がいらないのか。

こういったことを、棚卸ししてみるのも新たな発見があるかもしれません。

これは写真やカメラのみならず、あらゆることで大事だと思います。

例えば、自分にとっていらない保険や、いらないPCソフトや、いらないスマホの機能などに、お金と時間をかけてしまうのは損だからです。

それに、今の時代は色々な情報をゲットできる分、色々な意見に惑わされて、自分を見失ってしまうこともあります。そんな時に大切なのが、「自分だけの判断基準や美学を持つ」ことだと思っています。(もちろん、他の人の意見を完全に無思考でシャットアウトしてしまうのもどうかと思うので、そこはバランスです)

僭越ながら、自分がカメラ機材について感じることを今日は書いてみました。

RX100MarkⅢ、細かい点に目をつぶれば現在でも写真機としていい機種だと思います。

ある意味、欲張らなければ2014年にして、写真機としてのRX100は完成したという見方もできるかもしれません。

(SONYは撮って出しの色がもう少しきれいだといいのですが汗)

とか言いながらも、新しいカメラも魅力的なんですがね(最後に矛盾したことも言ってみます笑)

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