マイクロフォーサーズの名機Lumix GH4は味わい深い中古カメラ つい使ってしまう理由
パナソニックLUMIX GH4。
2014年にリリースされたミラーレスカメラ。
毎年たくさんのカメラが登場するので、多くの人には忘れ去られた機種かもしれません。
僕はLumixのカメラを受託撮影・趣味共に使っているのですが、もしメインが故障した際にもう一台サブを持っておかないとなと思っていて。
でも、その時は全く同じ機種をもう一台購入する余裕は残っていなくて、中古で安く購入したのがこのGH4だったのです。
このカメラ、10年近く経っているので最新のカメラに比べて至らなさは色々あるのですが、それでも愛着が湧いて使ってしまうんですよね。(新型に比べてスペック的に劣るのは当然だからしかたない)
別にこのカメラをおすすめするつもりは全くありません(笑)おそらく、多くの人にとってはコレを買うより最新のカメラを買った方が幸せになれると思います。
今回は、それでもGH4が好きな僕が、この機種の好きなところをつらつらと語っていきますよー。(写真と動画の作例有り)
ボディのデザイン(見た目)がなんか可愛い
まず、ボディが丸っこくて可愛いんですよね(笑)
決して美形ではないと思うのですが(失礼)、フォルムが何ともいい感じなのです。(GH5以降になると少しデザインが変わってしまう)
でも、見ていて愛着が湧くってのは大事なことだと思っていて。
見た目が気に入ってると、持ち出す頻度が高くなるんです。ということは、写真や動画を撮ることも多くなるから、撮影者として本質的だよねって。
不思議なもので、スペックが高かろうとカメラのデザインが気に入っていないと、あまり持ち出さなくなってしまうんですよ、自分は。
ちょうど良いサイズ感
当時のフラッグシップ機だったようだけど、最近の巨大化したミラーレスに比べるとコンパクトで軽量なのです。
写真も動画もきちんと撮影できて、サイズと重さも軽すぎず重すぎず。マイクロフォーサーズなので、レンズも比較的軽量。ゆえに、このサイズ感も持ち出しやすさに一役買っているのです。(Canonで言うとEOS RPくらいのサイズかな?)
僕は、仕事用にGH6も持っていますが、こちらはなかなかの重量がありまして(汗)デイリーに鞄に入れておくにはちょい大きいなと感じてしまいます。
もちろん、大きくて重いことにもメリットはあるんだけど、頻繁に撮影をしたいのであればやっぱり軽いに越したことはないなと。
古いカメラだけど写真も動画もまだまだイケる
大前提として、最新のカメラに比べたら写真も動画も画質や描写は至らなさもあります。だって、10年近くも前の機種ですから、そりゃそうです。
でも、全く使えないかというとそんなことはありません。それに、写真や動画の良さは画質や描写のみで決まるものではありません。
以下は、動画と写真の作例です。
レンズは、LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.と、一部LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.を使いました。
こちらは、GH4の動画作例。
かなりラフに撮って、ちょちょいと軽く色を整えただけですが、2022年現在でも決してわるくないなと感じます。(カラープロファイルは「ポートレート」と「Cinelike D」を混在させて撮影しました。Log撮影機能は、別売りのアップデートキーを購入しないと使用不可)
本気出せば、まだまだ仕事撮影でも使えるでしょう。(でも、至らないところもあるので仕事は新しい機種の方がいいけど汗)
ここからは写真ですが、青空と青い看板の色がスカッと抜けていて好きな写真です。
同じような作例(笑)、こちらも赤い色がきれいに出ます。
風景は、レンズのせいかそんなにバキバキシャープではないけど、程よく自然な感じ。
緑の色も瑞々しい。
GH4の後輩GH6を自然光でブツ撮り。
お花の色味もいい感じ。
こんな感じで、今でも決して使えない感じはないし、むしろまだまだ全然イケるカメラなのではと感じます。
動画については、Logで撮って色編集にこだわるには向いていないかもしれないけど、カラープロファイルをうまく使えば、全然きれいに撮影できるなと。さすが、当時のフラッグシップ機。
ただ、写真についてはjpeg撮って出しだと少し物足りないこともよくあるので、ボディ内現像で少し整えてあげることが多いです。(僕はPC作業が好きじゃないので、外部編集はホントに必要な時以外しない派)
それでは、GH4のビミョーな部分も解説
それでは、GH4の個人的に微妙な部分もお話しします。
当たり前ですが、最新カメラと比べると描写やAFがイマイチな部分もあること、ボディ内手ぶれ補正がないこと、動画を内部で10bit撮影できないこと。
アレ、コレくらいしか出てこなかった(笑)
10年近く前のカメラなんでそんな欠点はある意味当たり前だし、それを受け入れた上で僕は使っているのだなと、書いていて再確認しました。
描写はスペック以外でも光の取り入れ方やレンズでも変わりますし、最新のカメラを使ったって撮影環境や撮り方次第で微妙になることはあります。
AFも動画はイマイチだけど写真は悪くないし、手ブレは補正機能の入っているレンズを使えばいいじゃんと。
動画の8bitについては、10bitで撮れない分現場でどうにかするクセがつくから、むしろいいかなって。
ということで、欠点は気にならなくなりました(笑)
書いていて気づいたのは、僕はスペックよりもその機種をモノとして愛しているかどうか。その方が大事なんだなと気づきました。
愛していれば、スペックで至らないところがあっても受け入れられる。
人間と一緒で、欠点がない人なんていないし、欠点って見方を変えると利点にもなるのよね。
例を挙げると、動画を8bitでしか撮れないということは、現場での露出や色作りにシビアになるようになるから、それって自分の成長に撮ってプラスじゃんって。
スペックが大事じゃないとは言わないけど、純粋に自分の気に入ったカメラをこれからも使っていこうと再確認した僕でした。
それでは、また次のブログで!
写真作家。元映像製作者、ベースプレイヤー、メンズファッションスタイリストとしての経歴も持つ。現在、写真作家として一作目の写真集を製作中。